[Eucalyptus-Users 0060] で、クラウドってどうなのよ。

Masahito Zembutsu zem @ pocketstudio.jp
2009年 10月 11日 (日) 01:09:59 JST


 こんばんは、前佛です。
 今朝の投稿にあった、Red Hat 社の動きをはじめ、
 ざっくりと、クラウドについての雑感とか。

 当初は得体が知れない「クラウド」という概念も、
 そろそろ形になってきたように思います。

(2002年にXenの開発が始まった当初も、"仮想化"の概念そのものも
 曖昧だったように思うのですが、
 気がつけば誰もが手の届く、普通の技術になっていました。)

 Eucalyptus を調べながら、その後ろにあることも見据えながら、
 自分の中では、だいぶ考えがまとまってきました。

 「クラウド」とは、

 「仮想化」や「グリッド・コンピューティング」といった技術を用い、
 仮想的なサーバ(仮想的な空間上に展開されるリソース)を、
 運用・管理するためのシステム、および、そのシステム上で展開されるサービス。

 と、定義づけても構わないのではと思い始めています。

	例:

	システム側 - AWS や、PaaS/IaaS と呼ばれるもの
	サービス側 - Google API、Hadoop 、広義には SaaS/ASP 

 また、技術的には、

 必要な時に、必要なだけのリソースを使うことができる
 いわゆる「ユーティリティー・コンピューティング」を実現するための
 ハードウェアおよびネットワーク環境を兼ね備えていることが必要である。

 といった条件も必要になるのではないかと思います。

 そのような状況の中で、
 Red Hat 社自身、クラウドへの対応が遅れているような状況でした。
 今回の Hail や Deltacloud が実現したら、
 ライバルの Ubuntu に Red Hat が対抗できるようになります。

	Ubuntu Linux では、既に UEC(Ubuntu Enterprise Cloud)を
	商用で提供しています。
	http://www.ubuntu.com/products/whatisubuntu/serveredition/cloud/uec
	国内でも、オリゾンシステムズ株式会社が9/30からサービス開始しました。
	http://www.orizon.co.jp/products/ubuntu.html#cloud_service

 おそらく、Ubuntu に負けないようにするため、
 壮大な構想をぶち上げてみた!という所かもしれません。

 ざっくりと、こんな印象を受けています。


 色々面白くなってきたなぁ、というのが正直なところです。

--
前佛 雅人(Masahito Zembutsu) http://pocketstudio.jp/ zem @ pocketstudio.jp



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